テーマ別資料紹介  9月1日は防災の日。9月9日は救急の日です。災害大国日本。高齢者が増え続け、少子高齢化のすすむこの日本で、私たちはどのように災害から身を守ればよいのか。ここ数年の水害は言うまでもなく、どのような災害がいつやってくるかは誰にもわからない。一人ひとりが防災意識を高め、できる限りの備えをする方法とは別に、何かできることはないだろうか。 今回は『防災・救急』についての資料をご案内します。 ・「図解よくわかる自治体の地域防災・危機管理のしくみ」   「私たちは、国難災害前夜を生きている。」災害大国であり高齢化がすすむ日本に生きている私たちは、一人ひとりが防災をわが事ととらえ、自らを守る意識を高めることが急務である。そのうえで、地域や福祉の共助力を高め、行政はそれを強力に支援し、災害予防、応急対応、復旧復興を公助で後押しする。本書は、自治体職員や地域防災に関心のある方に向けて、防災・危機管理の基本、政策、役に立つマニュアルづくり、実践的な防災教育・訓練などを解説する。   鍵屋 一 著 学陽書房(2019) ・「災害に強い福祉 〜要配慮者支援活動事例集2〜」 災害時要配慮者支援の実践事例69を分析し、災害時の高齢者・障がい者・子どものリスク、供給体制の課題と工夫、福祉のあり方を検討する。福祉避難所等に関する取組み事例(H29九州北部豪雨災害含む)も掲載。    太田 貞司 著 東京都社会福祉協議会(2018)  ・「防災福祉コミュニティ形成のために 実践編          〜公助をベースとした自助・互助・共助〜」   災害に見舞われたらどのように生命や財産、生活を守り、復旧・復興のための共助に努めるべきか。浅間山「天明の大噴火」の教訓をもとに、防災福祉コミュニティ形成のために役立つ知識・情報をまとめる。 川村 匡由 著 大学教育出版(2018) ・「地域防災とまちづくり 〜みんなをその気にさせる災害図上訓練〜」   地域防災の進め方についての提言。災害図を用いた訓練や防災マップづくり等を組み合わせて、ゼロから地域防災を開始するための方法をわかりやすく解説。著者は、地域住民が率先して動く“健全なコミュニティ”には“健全な防災が宿る“と説く。地域活動に問題があるなら、逆転の発想で防災を話題にし、住民の関心を引きつけて、コミュニティーのつながりを復活させる「防災を通しての地域コミュニティの再構築、再生」が著者のまちづくりの手法だと言えよう。   瀧本 浩一 著 イマジン出版(2016) ・「知っておきたい救急法のすべて 〜あなたの勇気が命をすくう〜」 AEDの使用方法、心肺蘇生法、三角巾法、搬送法、止血法、応急処置の方法、海や登山における救急法など、いざというとき知っておきたい救急法を紹介。著者が提案する、心停止した人を救うための標語は“いきかえれ”。「い」は意識無し、「き」は胸骨圧迫すぐ、「か」は開始(胸骨圧迫)、「え」はAED実行、「れ」はレスキュー隊へバトンタッチ。   富本 靖 著  開成出版 (2016) ・「よくわかるみんなの救急 ガイドライン2015対応」 危険な場所から移動して二次災害を防ぐ、心肺蘇生やAEDを使用する、けがの痛みを和らげる…。救急車が来るまでの間に役立つ、けがや急病についての知識と応急手当の方法を、やさしく説明する。災害への備えや心構えについても触れている。   坂本 哲也 編   石見 拓 他著  大修館書店(2017)  ・DVD「今から始めましょう 聴覚障害者の防災」    地震の多い日本だが、日ごろから地震に対して備えている人は、それほど多く   ないのではなかろうか。阪神淡路大震災をきっかけにできた「防災士」の役割に   ついて、また、防災士の資格を取得した聴覚障がい者に防災についての話を伺う。   聴力障害者情報文化センター 33分 (2016)   ・DVD「その数分が生死を分ける 覚えておこう!救急救命法」     目の前で誰かが突然倒れたら、救急車を呼び、救急車が着くまでの数分間、脳を守ることで回復する可能性が高まる。正しい処置の仕方を解説する。   RKB毎日放送  12分 (2013)