テーマ別資料紹介  今年の梅雨も大規模な水害が起きました。避難所生活、復旧作業など、コロナ対策を講じながらの被災地での活動は、いかほど大変なことか…。 これからは台風の季節がやってきます。明日は自分や近くの地域が被災するかもしれません。改めて災害を自分事としてとらえ、考えてみませんか。 今回のテーマは「被災者支援・ボランティア」です。 ・「災害ケースマネジメント◎ガイドブック」   ここで言う「災害ケースマネジメント」とは、被災者に寄り添い、その被災状況や 生活状況などを把握し、それに合わせてさまざまな支援策を組み合わせた計画を立て、 連携して個別に必要な支援をする仕組みのことである。 また、「制度からこぼれ落ちた人々」を救うための“支援の総合化”こそ、災害ケースマネジメントの成功のカギと説く。 被災者と向き合った著者が、生活再建に向けた効果的な支援策や、支援の際に必要な情報を90のポイントにまとめる。 「被災者支援チェックリスト」付き。   津久井 進 著  合同出版(2020)    ・「被災地につなげる災害ボランティア活動ガイドブック」 被災地の復興等に欠かせない存在となっている災害ボランティア。 初めて活動に参加する人に必要な情報をまとめた災害ボランティア活動の入門書。 調べ、準備し、参加する。身を守る、自分に合った活動を探す、応援するといった項目ごとに、分かりやすく紹介。   合田 茂広/上島 安裕子著 災害ボランティア活動ブックレット編集委員会編   全国社会福祉協議会(2019)      ・「災害から命を守る「逃げ地図」づくり」」   災害時に避難する一人ひとりの視点に立って、その地域のリスクを表現、自分たちで作成する「逃げ地図」づくりの基礎的な知識と、 実践的な手法をわかりやすく解説。自分たちで作成するという点が、行政の視点で発行するハザードマップと違う。 地域の実情を自分たちで整理し、わかりやすく表現することで改善点が見え、建設的な話し合いができる。 逃げ地図づくりがきっかけとなり、沢山の命を守るためのアイデアとコミュニケーションが地域で生まれていくことを願うと説く。   逃げ地図づくりプロジェクトチーム 編集  ぎょうせい(2019)    ・「災害ボランティア入門 〜実践から学ぶ災害ソーシャルワーク〜」 被災地の人々を支えたいという学生の思いを大切にし、動きにつなげる1冊。 学生ボランティアとして知るべきことや、活動のイメージ、その体験を平常時の備えにどう活かすか等を具体的に紹介。 各地での災害ボランティア活動や災害に備えた防災・減災活動についても、豊富な実践事例を掲載。   山本 克彦 編著 ミネルヴァ書房(2018)    ・「災害時における介護のボランティア入門〜介護福祉士の専門性をいかして〜」 災害時に介護のボランティアが必要な理由とは。介護福祉士がどのような場所で、どのような時期に、何を目的として、 ボランティア活動を行うのかをまとめる。専門性を生かした、災害時における介護福祉士、各県介護福祉士会の取り組みも紹介。   日本介護福祉士会 編集  中央法規出版(2018) ・「その後のボランティア元年〜NPO・25年の検証〜」 阪神・淡路大震災が起きた1995年はボランティア元年と呼ばれている。 そのボランティア元年から四半世紀が経ち、日本のボランティア・NPOはさまざまな展開を見せた。 兵庫・神戸を対象にした多角的な調査をもとに、複雑な様相を呈す「ボランティア元年の、その後」を考察。   宮垣 元 著  晃洋書房(2020)